散録イリノイア

美少女ゲームとWebラジオと声優さんが好きな、ただのオタクの備忘録。不定期すぎる更新

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【エロゲ】 味見をせずにマズイ料理を食べさせるヒロインと暴力的コミュニケーション  [ 2009/03/01 ]


 また自分のtwitter発言から。
 どうでもいいことで頭をヒネってみたりする。我ながら変な趣味です。

フシギな存在として


 「味見せずにまずい飯を食わせるヒロイン」ってエロゲに限らずどこにでも出てくるんですが、結構フシギな存在だな〜と思うんです。
 上の発言じゃ「DQN女子」とか、別の発言じゃ「生ゴミ製造女子」なんて書いたりしてますけど一時的な感情の高ぶりがあっただけなので気にしない方向でお願いします。

 で、何がフシギかといいますと、「相手にウマイ飯を食わせたいはずなのに味見をしない」という行動そのものなんです。矛盾してるとまで言えませんが、行動が幼児退行してるような気がします。
 キャラクターの心理過程としては、小さな女の子が「パパ〜これ食べて〜」とドロ団子を差し出してくるような行動に似ているかもしれません。

定型の行動として


 作品上の都合としては、料理を作れない設定のヒロインでも料理を作る行動の描写が入れられますし、主に主人公の青年が気絶するなどのギャグとしてのオチもいれられますし、パターンとして使いやすいんだろうなーと想像できます。
 ここでヒロインが味見をしてしまえば自分が気絶しかねないわけで、それでは主人公のリアクションが得られません。
 このあたりにひと捻り入ってるものも多いと思いますが、な〜んの捻りもなく定型文をそのまま適用してるのも少なくはない印象です。こうなるといくら「萌え」が要素の組み合わせだといっても、画一的に感じたりしなくもありません。
 すごく曖昧な書き方ですが、これが私のデフォです。はっきり書くのが苦手なのです。

いろんな見方


 似たようなことについて考えてる人は少なくないようで、面白いなーと思ったのを紹介してみたり。

料理下手なヒロインってホントに需要あるの?
料理下手ヒロインの6タイプ - 電脳アニメパス
馬鹿の一つ覚え・ダイジェスト(ヒロイン)

 勉強になります。

暴力的コミュニケーションの一種として


暴力的コミュニケーション

 なんともフシギなヒロインの行動ですが、これを「暴力的コミュニケーション」の一種と考えてみると理解しやすいような気がしました。
 「暴力的コミュニケーション」とは、主にヒロインが主人公を殴る蹴るするなどの、アニメやマンガやエロゲ等で非常によく見られる行動パターンの一種です。
 基本的にはギャグなりコメディなりとして機能しているタイプのもの。バトルとか怨恨とかとは別です。
(参考)お茶妖精:海外アニメファンの疑問「女が男を殴ってもいいの?」 - livedoor Blog(ブログ)

 最近だと「とらドラ!」とか「ゼロの使い魔」とかがそうですかねー
 エロゲにも当然ながらしょっちゅう出てきます。ヒロインが数人いれば一人は混ざってるんじゃないですかね。
 昔のアニメだと「主人公が浮気やエロいことをする→お仕置きとしての暴力」という形が割りと定まっていたように思うんですが、最近のアニメは「理不尽さ」がひとつの個性というかウリになっているように感じられます。
 ギャグでなければ単なる虐待なわけですが、本人たちは楽しげなのでそれでよいのでしょう。これだけ濫用されるのですから、需要もあるのでしょうし。
 ただ、個人的にはあんまり描写クドイとイラッとしてしまうことがあります。だんだん主人公がカワイソウになってきたりすることもあります。

共通点

 この「暴力的コミュニケーション」と「味見をしないヒロイン」との共通点ですが、これは「相手との関係を悪化させるリスクに対する想像力の欠如」だと考えています。
 要するにどっちも「考えなし」なのです。
 それでいて主人公から離れることもなく、むしろ積極的にこの暴力的コミュニケーションに訴える形で接触してくるわけですから、ある種の信頼や行為や甘えがあるのだろうと思えます。
 もちろん成熟した人格ではまず起こらないことですから、キャラクターの幼さないし愛玩動物性の表現とも受け取れます。

 「暴力的コミュニケーション」にせよ「料理を食べさせること」にせよ、非常に積極的に対人距離を縮める行動という意味では、それ自体がモテていることの証明みたいなもんです。
 フツーっぽい主人公がな〜んにもしなくてもモテモテになるのがギャルゲ的世界のデフォですから、ヒロイン側からアピールするコミュニケーションのバリエーションとして、少々極端なものが存在しているだけだと考えることもできるでしょう。

優越感の発生装置として

 主人公側の反応はおおむね二種にわけられ、暴力に反応して怒りだすものと、大人しく受け流してしまうものがあるようです。
 大人しく受け流してしまう方では、「ヒロイン=子供・主人公=大人」という感じの、主人公側に優越感が感じられるような、精神的な力関係が成立していそうです。
 ヒロインは基本的に自分が上だと考えているわけですが、そう思ってるのは本人だけというパターンです。
 相手を人間でなく、子猫か子犬だとでも思ってみればいいのです。

 「まずい料理」の場合はヒロインに「自分の料理がまずいはずはない」という根拠のない自信があると思われますが、ものが「まずい料理」なのでこれ自体が弱点になりえます。
 「考えなしの暴力」と同様、未熟さを表す記号として機能するでしょう。
 未熟さは欠点であり可愛げであり、魅力となるに違いありません。


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