散録イリノイア

美少女ゲームとWebラジオと声優さんが好きな、ただのオタクの備忘録。不定期すぎる更新

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個人的には「じゃんがりあんR」みたいなのが好きでしたが、最近はこういうのはないのかなぁ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6158905
[ 2009/10/07 00:16 ] 0b6fDXJY[ 編集 ]
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【エロゲ】 デモムービーのエンターテイメント的な価値…その位置づけや歴史を交えて  [ 2009/10/05 ]

 いつもどおり、自分の発言からつらつらと話を広げるヨ。

 たまーに「エロゲのムービーが以前ほど面白いと思えない」というようなpostを見たりすることがあります。私も同じようなことを思ってるので、それなりにエロゲ暦のある人は結構そんな感じなのかもしれません。そのあたりちょっと考えてみようというのが今回のネタ。
 あんまりニコニコ動画のリンクとかベタベタ貼るのはどうかと思いつつも便利なので使うことにします。

 調べてみるとこういう視点は以前からあるようなのでそっちを参考にしてもらった方がいいかも。

最初にあったのは、プログラムデモだった


 現在のエロゲのデモムービーに至るまでの、歴史の話から始めましょう。といってもそんなに詳しくないので流す感じで。

 エロゲにデモムービーが導入されるより前に、まずゲームエンジンのスクリプトを使って画像を直接動かして表示する「プログラムデモ」(呼び方不明だけどそう呼んでる記事があったので)がありました。いわゆる動画…mpegとかflvとかmp4とかaviとかwmvとかではありません。別のものです。
 例えば……主題歌なしなら鬼畜王ランス(1996年)
【ニコニコ動画】鬼畜王ランスOP
 主題歌ありならKanon(1999年)とかです。
【ニコニコ動画】【H.264】 Kanon(PC版) OP

静止画MADの流行と商業化


 プログラムデモの時代から現在のようなデモムービーが普及する時代までの大まかな流れ。
・同人界隈でMADムービーが流行(1990年代終盤)
・著作権等の問題により排除・復活のいたちごっこが続く
・一部メーカーが同人MAD制作者を取り込み商業化(2001年以降)
・爆発的に普及し、デモムービーの存在が当たり前に
 こんな感じです。私も同人MADを見てたクチですが、そんなに詳しくもないのでさほど語れることはありません。
 とにかく、商業のエロゲメーカーがデモムービーを導入していく前に、同人活動としてデモムービーが作られていて、そこで流行していたという経緯があります。
 当時は現在のような動画配信サイトもないですから、ファイルをアップロードして配るとか同人イベントで売るとか、そういう広まり方でした。
 しかしMADには今と同様著作権の問題がつきものであり、色々と揉めたりしたわけです。
 ところがしばらくすると、このMADムービーの流行に目を付けたメーカーがそれを取り込んでいくんですね。
 その流れを象徴する存在が「神藝工房」というサークルであり、その代表である神月社という人だと思います。彼は現在でもエロゲのムービーによくクレジットされてる名前ですから、見覚えのある人も多いでしょう。今でいえば、ニコニコ動画の初音ミクや歌ってみた系の人がメジャーデビューしたとか、そんな感じの流れですかね。あるいは「角川公認MAD」(実際には違うけど)みたいな感じ。

最初期の商業系デモムービー


 最初期の商業系デモムービーとして話題になったのが、2001年のminoriの「BITTER SWEET FOOLS」のデモ(新海誠)と、Grooverの「グリーングリーン」(捏音たむ@神藝工房)の二つだったそうです。
 BITTER SWEET FOOLSの方は私は知らなかったんですが、グリーングリーンの方はよく覚えてますね。確かにすごいデキでした。
新海誠 - 映像6本‐ニコニコ動画(ββ)
【ニコニコ動画】グリーングリーン
 2002年になるとユニゾンシフト「忘レナ草」(SATURN)、D.O.「家族計画」(神月社)、minori「Wind −a breath of heart−」(新海誠)などが続々登場。
【ニコニコ動画】忘レナ草 OP
【ニコニコ動画】家族計画OP 〜同じ空の下で〜
【ニコニコ動画】【PC】 Wind -a breath of heart- デモ


最初期にして最高潮、そして停滞


 上に例示した最初期のデモムービーですが、多分今みても現在のエロゲのデモムービーと比べて、さほど見劣りするようなことはないと思います。解像度や技術の進歩といったものはあるでしょうが、大きくは変わりません。
 エロゲのデモムービーが最も大きな驚きをもって迎えられ、爆発的に普及した2001〜2002年以降、デモムービーのあり方は停滞ないし緩やかな変化に留まっています。
 現在にいたるまで3Dを取り入れたもの、アニメを取り入れたもの、2Dで3D的空間を表現する手法を取り入れたものなど色々と登場しました。しかし特に静止画MADに関していえば、既に最初期にして完成していたと考えることができるかもしれません。

ニコニコ動画の登場


 静止画MADが商業に取り込まれ、同人活動としては下火になった後、webを席巻した動画的表現といえばFlashムービーです。
 その後2006年頃に登場したのが、今もネットに中核にデーンと居座ってるニコニコ動画です。ザ☆ネットスター!というNHKの番組が事実上「ニコニコ動画紹介番組」になってしまう程度には、webの「面白いもの」がそこに集中しています。
 ニコニコ動画の登場により、下火になっていた同人系のMADムービーが復活。Flashムービーは衰退。商業系のエロゲが静止画MADなどのムービーの話題を独占する時代も終わりました。

 ニコニコ動画の再生数上位を席巻しているものは、ハイクオリティなTVアニメ作品の動画を使ったMADであったり、既存の3Dモデルや採算度外視の自作3Dモデルを使ったMADであったり、自作の歌であったり、静止画MADであったりします。
 この世界で話題になる商業系のエロゲのムービーというのはごく一部で、作品が有名だとか歌が面白いとか、ネタ的に大きな価値を持っているものに限られています。どれだけ技術的に優れた作品であったとしても、大部分は大きく注目されることはありません。

エンターテイメントとしての価値


 静止画MADが流行し、商業エロゲに取り込まれていった2001年頃。同人MADはただ純粋なエンターテイメントとして、Web上で大きな価値を持っていたと考えられます。人気がありすぎて、動画ファイルをアップロードしたサーバーが落ちちゃったりとか。色々大変だったみたいです。
 その大きな価値を持つものを、特定のサークルや人材ごと取り込んだ商業エロゲのデモムービーがもてはやされるのは、当然だといえます。
 また同時に著作権などを根拠とした規制によって同人系の作品が下火になったことで、それらが獲得した需要と注目が、そのまま移行したとも考えられるでしょう。

 しかし元々の同人静止画MADが二次創作であったように、やはり二次創作というのはwebでは非常に強い力を持っているんです。だからニコニコ動画のような形で同人ムービーが事実上解禁されてしまったなら、エロゲのデモムービーが集めていた需要も注目も、維持することはできないでしょう。
 根本的な問題として、同じMADムービー(特にエロゲ関係)なら二次創作など非商業の同人活動として作られるムービーの方が、エンターテイメントとしての価値が高いんです。エンターテイメントとしての価値が高いということは、つまりより多くの人にとってより面白いということです。ニコニコ動画の再生数上位にあるものはナンなのかということを見れば、一目瞭然でしょう。……まぁ例外もありますし、商業系の作品は管理者に削除されてしまうということもある。再生数だけを面白さの基準にするのも問題がある。しかし、それにしても偏りがある。

 その「面白いムービー」が大量に存在する現在の状況において、商業系のエロゲのムービーが持つエンターテイメントとして価値が相対的に小さくなっていくのは自然なことのはずです。
 それがつまり、「エロゲのムービーが以前ほど面白いと思えない」という感情を生み出す大きな要因になっているのではないかと私は考えます。
 進歩がない。中身がない。どれも同じ……そういった要因以上に、ただ「他にもっと面白いものがいっぱいある」という状況が理由になっているのではないかと。
 みんな知ってる。共有できる。1990年代終盤、同人MADが持っていた“面白さ”を、ニコニコ動画が取り戻し、あまつさえ拡大してしまったんです。

 これは、直接ニコニコ動画を見ていない人でさえ影響を受けると思います。それは間接的に「web上の空気感」…エロゲのムービーがもてはやされることの少ない現在の環境があるからです。盛り上がってない、流行ってないとなれば、人材の流入や技術の進歩といった点で、肝心の作品自体まで萎縮してしまうこともあるかもしれません。

今後のこととか、余計なお世話


 じゃあどうすれば復権できるんだ!となれば分かるはずもなく。多分どうしようもないと思います。このままでいいんじゃないかと。今は今のままで、ちゃんと機能してるというか、うまく回ってると思います。
 毎日のように出てくるエロゲのムービーがニコニコ動画の上位を席巻するとかナイと思いますし、どのムービーも公式がアップして公開すれば再生数20万!なんてこともないと思います。実際アップされてるものは、数千とか数万までですよねぇ基本。エロゲの全体数に対して、ヒットしてるのはごく一部。それでも多分、宣伝としての役割は果たしてると思うんですよ。

 私が素人として一つ考えられることは、かつて静止画MADの作者をそのまま商業としてエロゲ業界が取り込んだように、ニコニコ動画の人気動画の投稿者をそのまま取り込むことですね。これはもうぶっちゃけ、ある程度は実行されてると思います。それでもさらに実行する。それ以外思いつきません。
 著作権がらみで規制してブっつぶす!というのは、今はもう難しいのではないでしょうか。だってアレ、全部潰さなきゃならないんだし。法律次第ですかねー・・・?

 あとコレをいっちゃナンですが、昔よくあった「ムービーゲー」……ムービーの出来はやたらとよくて面白いのに、本編がアレな一種の地雷……が少なくなったと考えれば、バランスがとれて安定してきたといえるかもしれません。
 ムービーに釣られて爆死したこと、多分誰でも一度はありますよね!!! I’veの主題歌にやられたりしましたよね!!! あっははは!!!


 以上、エロゲのデモムービーをとりまくwebの空気感に対する、私なりの分析でした。


個人的には「じゃんがりあんR」みたいなのが好きでしたが、最近はこういうのはないのかなぁ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6158905
[ 2009/10/07 00:16 ] 0b6fDXJY[ 編集 ]
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